ハーバード大学の先生方が語る日本史・・・というよりも日本を語った本という感じです。
日本で常識とされていたことや考えが、ハーバードの教授方は違った受け止め方をされていることを知ることができ、新鮮な見方ができました。
たとえば
・アメリカの女子学生は『源氏物語』には共感できないが、そう感じる程度に内容を理解しており、しかもすぐれた文学作品という認識は持っている。
確かに、「桐壷」での光源氏ってやってることは性的暴行やし、紫の上を引き取って育てて。。。なんて話は幼女に対する性的虐待とも言えそうですしね。。。^^;
また、明治維新の主役は西郷や龍馬ではなく大久保や木戸、という見方はまさにそうで、「なんだ、外国人のほうがわかってるやん」なんて思ってしまいました。でも西郷も龍馬も大事な役割を果たしているという見方には変わりないのですが。
タイトルは「日本史」とついていますが、教授陣が語る日本には日本史にとどまらず環境問題やリーダーシップ論、経営学、経済学、和食に日米関係など多彩。
教養を深めるビジネス書として一読すると、どこかでお役に立ちそうな一冊です。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
歴史
- 感想投稿日 : 2018年4月8日
- 読了日 : 2018年4月8日
- 本棚登録日 : 2017年11月18日
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