ソフィーは住む家を失い、友人宅に身を寄せるため雨の中を歩いていた。足を滑らせ排水溝に落ちたところを、車に轢かれそうになる。だがソフィーの不運はそれだけでは終わらなかった。車から降りてきた人物は、かつて愛した男性エットーレだったのだ。彼の姉の家で子守りとして働いていたソフィーを、彼は婚約者のある身でありながら誘惑し、そのあげく宝石を盗んだと濡れ衣を着せ、追い出したのだった。相変わらず狂おしいほどにハンサムな彼は、軽蔑もあらわに言い放った。「こんなうらぶれた姿で排水溝にいるとは、まったくお似合いだな」そしてソフィーが抵抗するのも構わず、むりやり車に乗せた。
簡単に騙されるヒーローが信じられない。いかにも凝り固まった感じ。ヒロインは公的な援助に頼りたくないとしても、善意の申し出は受けるべきだろう、子供のためにも。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
再会もの(子有)
- 感想投稿日 : 2009年8月3日
- 読了日 : 2009年8月3日
- 本棚登録日 : 2009年8月3日
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