彼はなぜ、ここがわかったの?スペインの隠れ家に現れた夫を見て、エミリーは愕然とした。身重の彼女を疎んじ、秘書と一夜を過ごした夫に愛想を尽かし、ロンドンの家を出てから一年余りが過ぎていた。「僕はすでに目的を果たしたよ」エミリーがはっとして夫の車を見やると、そこに息子の姿が。「子供と離れたくないなら、僕についてくるんだ」半ばさらわれるようにして彼女が連れていかれたのは、フランスのロワール渓谷にある古城だった。夫は私と息子を幽閉するつもりなのだろうか。
感情を出してはいけない、とか思い込みすぎのヒーロー。そりゃ妊娠を喜ばれなかったらヒロインだって逃げるだろう。それを責めるのはかわいそうだ。さらに前妻までいたとあっては。あとの展開はテンプレである意味、安心感。でもなあ、簡単に許しすぎ。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
別居(離婚)復縁(子有)
- 感想投稿日 : 2009年11月4日
- 読了日 : 2009年11月2日
- 本棚登録日 : 2009年11月2日
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