桜庭一樹さん、2014年発表の小説。ゴシックシリーズの、今の所、最終巻。前作『RED』の続きではなく前日談であったので一寸がっかりしましたが、物語自体は『RED』より面白いです。ファンアイテム、という感じではありますが・・・。
1930年、銀髪の天才美女ヴィクトリカとパートナーの日本人青年久城は移民としてニューヨークにたどり着きます。その記念すべき日、一日の物語。
ニューヨークに着いてはみたものの、超高層ビルの完成式典のための交通規制で、頼みとする久城の姉の家へ行くことが出来ません。そうこうするうちにひょんなことから高層ビル完成式典のパーティーに参加することになってしまい、しかもそこで大事件に巻き込まれ・・・。
ヴィクトリカを護るために奔走する久城と、常に超然としているヴィクトリカ、二人の活躍が描かれる冒険譚。ミステリーとしては、やはり大味ですが、ユニークなキャラたちが楽しい物語。ファン向けとして、まあ良いのではないでしょうか。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
ファンタジー
- 感想投稿日 : 2015年11月15日
- 読了日 : 2015年9月7日
- 本棚登録日 : 2015年11月15日
みんなの感想をみる