はじめての構造主義 (講談社現代新書)

著者 :
  • 講談社 (1988年5月18日発売)
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本棚登録 : 3079
感想 : 267
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「『未開』社会の神話を支えている、人々の集合的な思考の働きと、西欧近代の数学を支えている思考の働きとは、実態が同じだった。神話と数学。このふたつは、...同じ秩序を隠している、二つの制度なのだ。...知のシステムとして、どちらがどちらに優越している、ということもない。西欧近代の側に真理が味方しているようにみえるとすれば、われわれ自身が制度のなかにどっぷりつかっているための錯覚である」

構造主義が解決しようとした問題は何だったのか、構造主義はどのような系譜で生まれてきた思想なのか、を分かりやすく解説してくれる本。
前知識ゼロだったが、構造主義って面白いかも、とと思えた。
母音の分類、イトコ婚、神話、幾何学、遠近法などなどいろんな分野の話が出てくるのも面白い。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 哲学
感想投稿日 : 2022年3月26日
読了日 : 2022年3月26日
本棚登録日 : 2017年5月9日

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