日本SF短篇50 IV 1993-2002―日本SF作家クラブ創立50周年記念アンソロジー (ハヤカワ文庫 JA)
- 早川書房 (2013年8月5日発売)
「くるぐる使い」★★★★★
- こういう一昔前のえぐ味の効いた話は、胸糞悪い一方で止まらなくなる。気の狂った少女をくるぐると呼び、くるぐるを使って見世物をしていた波野の回想という形の物語。
「朽ちてゆくまで」★★★★★
- 超能力というSF味もあり、ミステリー味もありながら、ハートウォーミングなエンディングで素晴らしい。
- 小さい頃両親を失い、祖母と暮らしていた智子。祖母が病気で亡くなったことをきっかけに家を整理している時、自分が小さかった頃のホームビデオを見つける。両親を失った交通事故以前の記憶がない智子は、かつで自分が予知能力を持っていたことを知る。
「操作手」★★☆☆☆
- 介護ロボットの話。ボケが進行したお婆ちゃんと介護ロボットのロマンス。
「計算の季節」★★★☆☆
- のほほん系SF。田舎に広がる電算草の畑を使って学者たちが計算をする、という世界観だが、メインはそんな田舎風景の中で暮らす少年の話。あまり何も起きない。
「永遠の森」★★☆☆☆
- 博物館惑星「アフロディーテ」の話。全9話のうちの第6話らしい。
「海を見る人」★★★☆☆
- 時間の流れる早さが異なる山の村の少年とと海の村の少女の恋物語。
「螺旋文書」
- 理解不能でスキップ
「嘔吐した宇宙飛行士」★★☆☆☆
- ジョーク系SF
「星に願いを ピノキオ 2076」★★★★☆
- 悪意を持ったAIがネットワークを通じて拡散していく系SF。人体や動物のをも乗っ取る設定。短篇ながら展開が早くて詰め込まれてる。
「かめさん」
- 抽象的で理解困難につきスキップ
- 感想投稿日 : 2023年2月20日
- 読了日 : 2023年2月20日
- 本棚登録日 : 2023年2月20日
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