これは単なる爽やかな青春物語ではなかった。
キラキラ光っている青春時代、なんて思えるのは何年も後になってからだと思う。幸せなことにそんな時代を過ごせたとしても実際キラキラしてたのはほんの一部のことだったりする。モヤモヤした思い、口にも出したくない悩み、どうにもならない人間関係、そういった影の部分をたくさん抱えたまま毎日を生き抜いてきたはずだ。
そんな思い出したくないことも全部まとめてこの小説には書かれてあった。
登場人物がみんなとても人間っぽくて味がある。何もかもうまくいく都合のいい展開ではなくみんな必死に生きているという感じが伝わってくる。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
紙
- 感想投稿日 : 2018年8月17日
- 読了日 : 2018年8月16日
- 本棚登録日 : 2017年10月29日
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