小澤征爾さんと、音楽について話をする

  • 新潮社 (2011年11月30日発売)
4.11
  • (234)
  • (250)
  • (83)
  • (40)
  • (2)
本棚登録 : 2199
感想 : 280
5

村上春樹さんが、これほどクラシック音楽の造詣が深く、優れた聴き手であるとは、失礼ながら存じ上げませんでした。ジャンルが違う村上さん相手だからこそ、小澤さんも自らについて、自らの音楽について、本音で話されている、という感じが伝わってきました。
お忙しい、そして体調も思わしくない小澤さんが、自らテキストとして残すことは困難なことだと思いますが、村上さんというよい聴き手であり良き表現者との出会いで、小澤征爾さん(の音楽)が言葉として残されていくのは、本当に価値のあることだと思います。
小澤征爾スイス国際音楽アカデミーの章を読んでいたら涙がでてきました。
これ、読んでると、先日発売されたCD欲しくなります。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 音楽
感想投稿日 : 2013年5月17日
読了日 : 2013年5月16日
本棚登録日 : 2011年11月9日

みんなの感想をみる

コメント 0件

ツイートする