FREE CULTURE: いかに巨大メディアが法をつかって創造性や文化をコントロールするか

  • 翔泳社 (2004年7月1日発売)
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フリー=無料、無秩序ではなく、フリー=統制、検閲からの自由、再利用の手続きが用意、といった意味である。

デジタルコピーやインターネットの普及した現代において、著作権や知的財産権を考え直そうという内容。

海賊行為はやめましょう、という単純な話ではなく、海賊行為と呼ばれているものの中にも数種類あり、その実体に応じて法律を整備しなおすべきだと訴えている。

文化全体の発展や、アーカイブ作成や再利用の便宜といった視点もかかせない視点だと納得。

クリエイティブ・コモン、パブリック・ドメインなど、昨今目にすることが多いがいまいちピンとこなかった言葉も、文脈の中で捉えると意義が実感できる。

文章や音楽、アート、創作に関わっている人は一読しておいて損はないと思う。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
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感想投稿日 : 2013年7月2日
読了日 : 2013年7月1日
本棚登録日 : 2013年7月2日

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