建築家の著者による法隆寺建立の謎。
一つはまずあの怨霊を封じるといわれた門中央の柱なのだけれど。
新旧法隆寺の建造時期の違い、周辺や関係寺社伽藍配置、当時の権力構造などからその謎を追う。これで解決というよりも今後の探求の際に言及すべき一冊となるか。
前半がやや冗長に感じるが、後半それを基にした展開で納得はする。証拠というより伽藍を巡るという実運用や、実際に立った際の感覚に由来することも多い。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
歴史・文化史・正史
- 感想投稿日 : 2021年8月7日
- 読了日 : 2021年8月7日
- 本棚登録日 : 2021年7月18日
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