アイム・フラッシュ! (Linda BOOKS!)

  • 泰文堂 (2012年7月18日発売)
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本棚登録 : 20
感想 : 6
4

藤原竜也主演、「I'M FLASH!」のノベライズです。

藤原竜也演じる新興宗教の教祖・吉野ルイ
松田龍平演じるボディガードであり殺し屋・新野風

あとはたぶん、事故に遭う謎の美女・流美は水原希子かな。
と、ふたり以外のキャストはさっぱり曖昧です。苦笑

映画ありきの本ですから、
細かいことを
突っ込みだしたらおそらくキリがないはず。

海も救いも祈りも。
綺麗な映像になっているんだろうか。

人間の方がよっぽど怖い。
綺麗なものを
更に際立たせるぐらいに
人間は欲の油にまみれていて
生きていくのに必死なのかもしれない。

だからこそ、
子羊みたいな人間だって
ハイエナみたいな人間だって
抱えて必死だから。

だから光を求めるの、
もっと光を、
もっと光を。

その光に成り得る人間も
やはり人間。

もう嫌になっちゃうんだよ、
神々しいものを帯びているように見えて
みんなの都合を押しつけられて
欲を塗りたくられて。

大事なものすら管理されて。

それならいっそやめちゃおうか。


裏表紙のあらすじにもありますが、

ルイは自動車事故を起こし、
同乗していた女性は植物状態。
ルイを警護する3人のボディガード。
教団を解散しようとするルイ。
歯車は狂い始め、
ルイを殺すように命じられたボディガード。

教団を守るため?
精神の均衡を保つため?
宗教は儲かるんだよ。
所詮、お金なんだよ。
生きてくのに必死だからね。

真ん中にいる人間なんて
踊らされてるだけ。

でもね?

踊らされてる人間は
踊りながら見てるんだよ。

何も感じずに踊ってる訳ではないんだよ。


ルイの感情のブレはなんとなく感じることができますが、
新野が感じるルイとの間にある「運命」はよくわからず。
新野のバックグラウンドが
ほとんど全く描かれていません。
だから新野でなくちゃいけない必然性が正直わからない。

だけど、
そこを省くからこそ
ルイは何処までも独りだというのも強調されます。

勝手に他人に「運命」だと思われてしまうんだもの。
種類は違えど「運命」を感じた人間が信者になり。
まわりは子羊ばかり。
そして美味しいものに近寄るハイエナばかり。

もう気付いてるのに
そうはさせない周りの環境。

見たいなあ。
テレビの取材で
監督にどこまでも無視されて罵倒されて
なんどもNGを出されて終わらなくて
監督を殴りたいと思っていたという藤原竜也。
やっぱり素敵。苦笑

その何処までも独りが
映像になっているのなら是非見たい。
そしてそれが藤原竜也なら尚更見たいっ!

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 藤原 竜也
感想投稿日 : 2012年9月7日
読了日 : 2012年9月7日
本棚登録日 : 2012年9月7日

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