「君はいつも誰の人生をも左右しないささやかな願い事って言ってたけど。そんな願い事は、この世にはないと思う」
「知ってるよ。だからこの仕事やってるんだ」
夜の12時、白磁のカップに紅茶を入れて、映った満月をスプーンでひと混ぜ。
カップから現れるのは、呼び出した人のささやかな願いを3つだけ叶えてくれる、紅茶の妖精。願い事に期限はありません…。
という、ザ・少女漫画な始まりの「マジカル学園ロマンス」。1997-2004年。
ゴールデンウィークに白泉社の公式アプリで全巻無料公開してたので読みました。リアルタイム以来だから久しぶりもいいとこです。4日で25巻は大変だった…。
20年前の作品、いろいろ今では見られない表現が多いです。当時のジェンダー感を反映して、男なら〜とか女なら〜とか言う発言が多いし、高校生は平気でお酒飲むし。先日手に取った「グリーンウッド」もそんな感じでした。
そのへんスルーして読むと、楽しい作品です。人気があったのわかるなという。明るいラブコメでいて一貫して「別れの物語」というのも情緒的で素敵。
とはいえもの凄く名作かと言うとそうではないかな…というところ、だったのですが、あることも知らなかった続編でやられました。
アプリでレコメンドされなければ知る由もなかったこの続編がもの凄く名作で…!
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
コミック
- 感想投稿日 : 2020年5月20日
- 読了日 : 2020年5月16日
- 本棚登録日 : 2020年5月16日
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