カエル本で紹介されていて気になったので観てみました。
本で解説を読まずにに観たら、意味不明で訳がわからなかったかもしれません…
物語自体は、群像劇というのか、多数の登場人物の悩みや迷いが描かれて、クライマックスに向かって深刻さがましていき、そしてついに…!というところで、カエルです。
とにかくカエルです。
クライマックスのカエルのシーンは「信じられないような偶然の出来事」であり、その偶然の出来事によって、登場人物それぞれの人生が少し変わったものになります。その出来事は聖書の出エジプト記を元にしているそうです。
冒頭、「信じられないような偶然の出来事」の例えがいろいろ出てきますが、その時画面に様々な形で現れる「82」という数字。これは出エジプト記8章2節を暗示しているのだとか。(出エジプト記8章2節…「しかし、去らせることを拒むならば、見よ、わたしは、かえるをもって、あなたの領土を、ことごとく撃つであろう。」)
でも、この聖書の部分が何を現しているのかがよく分かりません…(^◇^;)
キリスト教圏の人や、聖書に詳しい方なら、ピンとくるのでしょうか。どうやら、この映画のテーマは「許し」とか「救い」のようですが…。
ともあれ、登場人物の境遇や人生は、暗く重いものであるにも関わらず、なぜか映画自体はさほど鬱々とはしていなくて、見終わった後も、悪い感じの残らない作品でした。カエル繋がりでなかったら観ることもなかったはずですが、観て良かったと思います。
ただ、やはりなんの説明も無く観たら、何だこりゃ、って思いますね…。
あと、カエルのシーンは、カエル好きにはちょっと胸の痛むシーンでもあります。
- 感想投稿日 : 2013年2月1日
- 読了日 : 2013年1月26日
- 本棚登録日 : 2013年1月20日
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