信長軍の司令官: 部将たちの出世競争 (中公新書 1782)

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  • 中央公論新社 (2005年1月1日発売)
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感想 : 17
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題名の通り織田信長の軍隊編成と各司令官について記載した書。信長の基本的な戦歴を知っていることが前提だが、信長の軍隊の編成思想、司令官の任命思想が分かり面白い。戦国時代において、これだけ能力主義で人事を考えたというのは驚きであり、かつ現在の組織論にも通じるものを感じる。特に武力だけではなく統治能力も能力として重視しており、そのお眼鏡にかからないと各方面軍の司令官にはなれない。明智光秀はそのお眼鏡にかかるような非常に優れた武将であったのだが、その光秀がなぜ信長を裏切ったのかはやはり興味が湧く。信長は本能寺前に信忠に天下を任せる構想を持っており、急逝しなければどのような天下になったのだろうか?

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
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感想投稿日 : 2020年12月16日
読了日 : 2020年12月16日
本棚登録日 : 2020年12月16日

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