容疑者Xの献身 (文春文庫 ひ 13-7)

著者 :
  • 文藝春秋 (2008年8月5日発売)
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本棚登録 : 51308
感想 : 3839
5

本当に素晴らしい作品です。
ドラマガリレオを当時ずっと見ており、本作も映画館に足を運んで観ました。堤真一の演技の素晴らしさ、内容も素晴らしく非常に楽しめて、ほぼほぼ全て記憶しておりました。ただ、原作はこのタイミングで初読みです。加賀恭一郎シリーズ全部読み終わったので、ガリレオシリーズにいこうかなどうしようかなの最中です。
読了し、評判通りかなり素晴らしい作品だと思いました。個人的にいつも思うのは、原作を超える映像化ってなかなか無いなと。本作、映画がとても素晴らしかった印象ですが、やはり原作の方が上回ってるなと。どれもそうですが東野さんの文体からは印象的にシーンのイメージもしやすく、空気感や世界観みたいなものも創造がしやすくて読み進めていくうちにどんどん引き込まれていきます。
究極の愛の形ってどんなものなのか、、愛を伝える最上級の形って一体どんな形なのか、、きっと東野さんの出した答えがそのまま表現がされている作品なんだろうなと思いました。究極的な献身。
殺人事件を解決するだけの謎解きミステリーに留まらず、人の様々な心情や移りゆく感情、それら登場人物の人間模様をとても上手く表現しつつ、実は主軸として恋愛小説でもあるこの作品は秀逸としか言いようがありません。好きな作品がまたひとつ増えました。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2024年3月9日
読了日 : 2024年3月9日
本棚登録日 : 2024年3月9日

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