著者紹介によると、24歳の時に中国へ渡り気功を学び始め、その後、世界各地の音楽や舞踏など伝統文化に接しながら独自と気功体験を深めたとある。カナダに在住する人だ。中国で三人の先生について気功を学んだ頃の体験や、その後、個性豊かな一人弟子「ちゃーちん」の素朴・率直な質問に苦労して答えながら、気功を教えていく姿が、とても分かりやすく愉快な文章で書かれている。速読で必要なところだけ読もうとするのだが、ついつい普通に続けて読んでしまう。体験は、具体的に正直に書かれているようで、とても参考になるし、自分も気功を再開しようと、刺激になった。相性の合わない先生の元を去る話、樹木との気の交流の話、その他、様々な気の体感を上から教えるという形ではなく、自分が歩んできたプロセスとして書いているから親近感がもてる。また、師匠を選ぶときの人間を見る目などにこの人の人柄が出ており、書いていることは信頼できるなと感じる。気功を知らない人への入門書としてもおすすめだ。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
★気功(書評つき)
- 感想投稿日 : 2008年10月26日
- 読了日 : 2008年10月26日
- 本棚登録日 : 2008年10月26日
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