作品に込められたメッセージは、ともすれば「ベタ」とも言える、当たり前のことである。
しかし、作家として、最終的に言いたいことに一切のブレを感じないため、ただただストレートに心を打たれる。
「人間ってなんなの?」「世界ってなんなの?」ということを、真剣に考えれば考えるほど、その結論はここに至るしかないと思う。
上巻の感想にも書いたが、僕はこれを人におすすめしない。
それは、作者と僕とのあいだで、ごく個人的なやり取りをしたような感触があったからだ。
漫画というより、手紙のようなものなのだ。自分への手紙を、人におすすめしても仕方がない。
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カテゴリ:
漫画
- 感想投稿日 : 2011年9月16日
- 本棚登録日 : 2011年9月8日
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