晴天の迷いクジラ

著者 :
  • 新潮社 (2012年2月22日発売)
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デザイン会社に勤める由人は、失恋と激務でうつを発症した。社長の野乃花は、潰れゆく会社とともに人生を終わらせる決意をした。死を選ぶ前にと、湾に迷い込んだクジラを見に南の半島へ向かった二人は、道中、女子高生の正子を拾う。母との関係で心を壊した彼女もまた、生きることを止めようとしていた――。


前半は、とにかく重くて息苦しくなるような話ばかりで

もぅ、読んでるこっちまでが苦しくなってしまった。

初読み作家さんだったから、
私には合わない作家さんかな、と思いながも
頑張って読んだが、
なかなかページがすすまなくて困った。

後半、ほんとにラストの方なんだけど
人生に疲れた3人がクジラを見に行くところからは

前半のあの息苦しさから
少しずつ少しずつ開放されていくせいか、

どんどんとページが進んだ。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2017年6月17日
読了日 : 2017年6月17日
本棚登録日 : 2017年6月6日

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