クレヨン王国王さまのへんな足 (講談社青い鳥文庫 20-25)

著者 :
  • 講談社 (1992年1月10日発売)
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本棚登録 : 141
感想 : 8
5

購入日:199?/??/??
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最終読了日:2009/06/06
ある目的の為に久しぶりに読んだよ。

この話では王様が奇妙な足で侍女のネコ、プーニャと、おしっこぼっちゃまこと小便小僧のシースルダーベと旅をする。
一国の王さまが足の悪口を言った為にみじめな格好で旅に出ることになるが、そこで王宮での暮らしは作りものだったと悟るところにもこの旅の意味はあるのだろう。

柱時計の中にいた天使たちの行方も気になるところだけれど、「音が金色をしている」という見えないものを視覚で捉えようとする表現には幻想的な感覚を禁じ得ない。

そういえば、クレヨン王国シリーズでは最近の児童書では余り見られないちょっと過激な表現が多いように感じるよ。
具体的には「そんなことなら死んだ方がまし」、
詩の中の表現に「首をくくる」など。
最近あまりこういう表現は見られない気がするが気のせいかな。

クレヨン王国ではあらゆるものが生を得ている。
植物や動物が喋るのは勿論のこと、王宮にあったはずの人形たちまで外に出て動きまわっている。
現実世界ではありえないようなことを、あっさりと不自然でなく描いているところは本当に素晴らしいと思うよ。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 2009
感想投稿日 : 2010年9月1日
読了日 : 2009年6月6日
本棚登録日 : 2010年9月1日

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