川端康成・三島由紀夫往復書簡 (新潮文庫)

  • 新潮社 (2000年10月30日発売)
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感想 : 27

他人の手紙のやりとりを見るのは後ろめたいような気がするが、文豪二人ともなればやはり読みたいと思う。内容は意外と素朴で身近だ。もっと文学論争のようなものを想像していた。日本語が美しいのは想像どおり。私は以前は三島は天皇崇拝者で右翼で、などとステレオタイプの印象を持っていたが、最近はそんなことないのではないかと思うようになった。お金に夢中になって魂を軽んじる未来の日本人を憂えていた彼は、ご健在だったらこの世をどう思うだろう。三島さん、川端さん、50年後は世界規模の感染症の禍のもとに戦争まで始まりましたよ!!

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: その他
感想投稿日 : 2022年4月10日
読了日 : 2022年4月10日
本棚登録日 : 2022年4月10日

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