人質の朗読会

著者 :
  • 中央公論新社 (2011年2月1日発売)
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本棚登録 : 3528
感想 : 660
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設定がまず切ない。
今はもういない人たちの思い出の数々。
それぞれが本当にかけがえのない宝物で
その後の人生さえも左右された人々が
あまりにも理不尽な理由で一瞬で消え去ってしまう。
彼らの朗読会はまるでもうとうにこの世を去った
祖母やその家族の若かったころのアルバムを覗くようだ。
確かにこの世界にいた証として暗闇の中にぼんやりとした
光を放つ。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 小説(日本)
感想投稿日 : 2011年12月22日
読了日 : 2011年12月22日
本棚登録日 : 2011年12月22日

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