大好きな作品。
たぶん、人生で好きすぎて止まらない小説のベスト5に入るくらい。
この娘さんの父親がどなかたご存じないなんて、命知らずだなって、思って。
小野さん、そのうちいいことありますよ。
ミッキーマウスの大変さには気づくけど、部下の大変さには気づかない。
でも、俺が嘘ついていないの分かっただろ
どれも好き。
大好き。
音楽って、無限ループみたいに
何度も繰り返して聴きたくなる。
それと同じように
何度も読み返したくなる。
楽しくて、愛しくて
読み終わったら、寂しくて、
また読んで。その繰り返し。
なんだ、伊坂さん、ちゃんと登場人物に心を吹き込めるんじゃん。血を通わせられるんじゃん。
て思った。
――どういうことかというと。
伊坂さんの登場人物は、どこかドライな、醒めた感じがして、理性的にというか、狙って作られている感じが透けて見えて。だって、小説自体が、伏線の回収自体が、もうね、できすぎているもの。神様が作ったんじゃないか、というくらい。そのできすぎさが、登場人物たちが、自分で動いているというより、伊坂氏に動かされている感じがして、読んでいるこっちまで、この文章を読んで感じているこの心まで、伊坂氏の掌の上なのでは、と警戒をしてしまうのだ。
恋愛小説は苦手だと言っていたけれど、こっちの方が全然いいよって、思う。誰も死なないし。悪い奴いないし笑。
登場人物がちゃんと人間味があって、その分、伊坂氏のいつものマジック炸裂(というか、オンパレード?)みたいな感じで。ありとあらゆる手を使って世界を構築した感じがあって、そこもまた堪らなくて。
あぁ、伊坂さん、そうきましたか、と読む。
この小説って、どんな話?
て聞かれたら、ネタバレどころではなく、全編を語ってしまうんじゃないかってくらい、好き。
- 感想投稿日 : 2018年10月24日
- 読了日 : -
- 本棚登録日 : 2018年10月24日
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