アイネクライネナハトムジーク (幻冬舎文庫)

著者 :
  • 幻冬舎 (2017年8月4日発売)
3.83
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本棚登録 : 18161
感想 : 1152
5

大好きな作品。
たぶん、人生で好きすぎて止まらない小説のベスト5に入るくらい。



この娘さんの父親がどなかたご存じないなんて、命知らずだなって、思って。

小野さん、そのうちいいことありますよ。


ミッキーマウスの大変さには気づくけど、部下の大変さには気づかない。

でも、俺が嘘ついていないの分かっただろ



どれも好き。
大好き。

音楽って、無限ループみたいに
何度も繰り返して聴きたくなる。

それと同じように
何度も読み返したくなる。

楽しくて、愛しくて
読み終わったら、寂しくて、
また読んで。その繰り返し。


なんだ、伊坂さん、ちゃんと登場人物に心を吹き込めるんじゃん。血を通わせられるんじゃん。
て思った。

――どういうことかというと。
 伊坂さんの登場人物は、どこかドライな、醒めた感じがして、理性的にというか、狙って作られている感じが透けて見えて。だって、小説自体が、伏線の回収自体が、もうね、できすぎているもの。神様が作ったんじゃないか、というくらい。そのできすぎさが、登場人物たちが、自分で動いているというより、伊坂氏に動かされている感じがして、読んでいるこっちまで、この文章を読んで感じているこの心まで、伊坂氏の掌の上なのでは、と警戒をしてしまうのだ。
 
恋愛小説は苦手だと言っていたけれど、こっちの方が全然いいよって、思う。誰も死なないし。悪い奴いないし笑。

登場人物がちゃんと人間味があって、その分、伊坂氏のいつものマジック炸裂(というか、オンパレード?)みたいな感じで。ありとあらゆる手を使って世界を構築した感じがあって、そこもまた堪らなくて。

あぁ、伊坂さん、そうきましたか、と読む。

この小説って、どんな話?
て聞かれたら、ネタバレどころではなく、全編を語ってしまうんじゃないかってくらい、好き。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 小説
感想投稿日 : 2018年10月24日
読了日 : -
本棚登録日 : 2018年10月24日

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コメント 1件

まことさんのコメント
2018/10/27

次の作品も楽しみですね!

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