祝婚歌で有名な吉野弘さんの詩集。
代表作の祝婚歌以外にも、読みやすく、すうっと入ってくる詩が散りばめられている。
加えて、装丁の淡い色使いや中の挿絵?マークのようなものもかわいらしい。
やはり、祝婚歌は、夫婦になるときに心がけるべきことを柔らかく表現されていてそれでいてぐさっとささる。常に心に留めておきたいと思う。
その他で好きだったのは、
p66の奈々子に という詩
_φ(・_・ 途中抜粋
ひとが
ひとでなくなるのは
自分を愛することをやめるときだ。
自分を愛することをやめるとき
ひとは
他人を愛することをやめ
世界を見失ってしまう。
お前なあげたいものは
香りのよい健康と
かちとるにむづかしく
はぐくむにむづかしい
自分を愛する心だ。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
未設定
- 感想投稿日 : 2022年4月17日
- 読了日 : 2022年4月17日
- 本棚登録日 : 2022年4月17日
みんなの感想をみる