C言語で文法的にも概念的にも理解に苦労するのが、ポインタと配列。ポインタはC言語を非常にパワフルにしていると同時に、バグの温床として悩みの種でもある。しかしプログラムがメモリをどのように利用しているかを理解するためには避けて通れない。一方で配列は、Fortranに慣れていると、考え方の違いに混乱してしまう。
C言語は、現場の人間が自らの必要に応じて開発した言語であり、その結果混乱を招くような文法が随所に残ってしまった。ポインタはその最たるものであり、それがポインタ理解の障害になっている。この本はそれを認めるところから出発して、ポインタがどのように動作するものかを徹底的に解説している。
ポインタと配列についてわからなくなる度に読み返している。K&Rとこの本を読めば、C言語の勘所は押さえられるのではないかと思われる。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
プログラミング
- 感想投稿日 : 2022年5月3日
- 読了日 : 2010年10月15日
- 本棚登録日 : 2010年10月15日
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