「お金」って、何だろう? 僕らはいつまで「円」を使い続けるのか? (光文社新書)

  • 光文社 (2014年11月13日発売)
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感想 : 22
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昔「お金なんて制度がいつまであるか分からない」みたいなこと知人が言ってたけど,このことか。貨幣経済にとって替わる評価経済を強調する岡田氏とそれをたしなめる山形氏の対談,という感じ。
動産,不動産ではない時間産という個人資産とか,信用や人間関係を背景にした地域通貨・組織通貨・個人通貨とか。単なる妄想でもなくて,岡田氏は実際に評価経済の実験場としてFREEexなるシステムを運営してるらしい。年会費12万円で岡田氏との距離を買ってる人が150人みたいな話にはちょっと驚いた。
何だかポジティブな話で,クリエイティブで稀少価値ある人たちはそれで大いにやっていけばいいだろうけど,でも世の中の大半は今まで通り貨幣経済で進んでいくんだろうと思う。そこを無闇に否定したり改革を煽ったりするのは軽薄というか無茶というか。まあでも,実験がうまくいくといいですね。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 経済
感想投稿日 : 2015年1月19日
読了日 : 2015年1月19日
本棚登録日 : 2015年1月19日

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