しあわせの書―迷探偵ヨギガンジーの心霊術 (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社 (1987年7月31日発売)
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本棚登録 : 2995
感想 : 389
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本と言えばビジネス本・ハウツー本しか読まない夫が、雑誌の切り抜きを持って
「この本が読みたい」っと珍しくも言った本。

泡坂妻夫氏の本は若い頃に何冊か読んだ事があるが、この本はまったく知らんかった。
夫が読み終わった後に読もうと思えば、何日かかるか解らんので、先に読ませて頂いた(3時間で読めた…笑)

が、泡坂氏の作品にしては…文章的に不可思議な部分が多くスラスラと言葉が流れない。
新潮文庫から出版されているのに、担当者は何も言わなかったのか?
「なんでじゃろう?」「おかしいぞ」っと思いつつも最後まで読むと…

アッと驚く結末があった!

久しぶりに鳥肌が立った(笑)

とはいえ、内容で鳥肌が立った訳ではない。
昔私は、雑誌の編集作業していたことがあるので、その方面で驚いたのである。
アマチュアマジシャンとして名をはせている泡坂氏らしいトリックであった。

いや~。泡坂先生。お疲れさまでした。

思わずそんな言葉が出てしもうた(アハハハハハハ)

夫がこの本を読み出してから2週間。やっと半分まで読んだようだ。
スラスラと流れない言葉が収録されているので、手間取っているのか?
果たして、このトリックに気が付く事が…彼は出来るであろうか?
(ネット上でこのトリックが解らないっと書いている人も居たからの~)
とても楽しみである(笑)


■ストーリー
とっても胡散臭い心霊師、及びトリック暴露師のヨギガンジーは…
ある日ひょんな事から新興宗教2代目選びのお家騒動に巻き込まれる。
次々と消える信者たち。その行方を探るうちに
なんと教祖に見込まれ2代目を決める大事な儀式を取り仕切ることになる。
布教のために作られた本、「しあわせの書」に隠された謎は!?

内容的にはミステリーの中でも、そんなに特筆する部分はないと思う。
登場人物もあまり魅力的とは言えんしの~(笑)

早く読める人なら1時間程度で読破出来る作品なので
ちょっと別な意味で感動してみたい人にはおススメ。
特に出張へ行く時なのどに買い
新幹線の中で読破し
夜にお姉ちゃんの居る場所で飲む時などに重宝すると思う(アハハハハ)

マジック商品として買うとこの値段では買えないのでお得です(笑)

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 本 作家あ行
感想投稿日 : 2012年10月18日
読了日 : 2012年10月18日
本棚登録日 : 2012年10月18日

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