娚の一生 2 (フラワーコミックスアルファ)

著者 :
  • 小学館 (2009年10月9日発売)
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感想 : 175
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いろいろ疲れちゃったバリキャリ女性と哲学科大学教授の恋物語。2冊目。

おばあさんの家に秘書さんが来て引っ掻き回し、
捨てられた子供に引っ掻き回され、
お母さんの来襲と教授の受賞により、整理はつかないまま夫婦として周囲に認知されていくところまで。

つぐみさんは可愛い。
その上理系でマネジメントもできる、かなり有能なお姉さんだ。
なのだが、恋とか仕事とかに疲れてしまっていて、素直には明るい将来が見出せずにいる。
対して、海江田氏は特別な男性だ。
自由に、好きなことを言い、制約少なく思うように生きて、その上で文化人として地位を築くことまでできている。
さらに、恋には一途でまっすぐだ。20年上の女性を30年想い続けた。孫娘に恋したら、全く躊躇うことなく、飾らず嘘の無い言葉で進み続ける。
全くもってスペシャルだ。
このあたり、読み手として意識されるのはやはり女性だなあ、という気はする。
少し憧れを持たれるぐらいの、地に足の着いた傷ついた女性に、ちょっと変わっているけれども特別な王子から強引なアプローチという外形は、ある意味とてもわかりやすい。

そうやって、お話の構成としてわかりやすい部分を持たせているから、王子様に海江田氏という冒険的なキャラクターを持ってこられるのだろうなあ、と思う。

次巻はどうなるだろうか。
人間国宝はやはりおばあさんの繋がりだろうか、
つぐみさんには、おばあさんの代わりとして好かれている疑心が芽生えたりするのだろうか。
不倫相手の登場などがあるのだろうか。

人間国宝さんの話でも出てくると良いなあと思うが、さて。

最後に。
巻末の4コマが楽しい。
嘘をつけといってつかれた嘘に傷つくつぐみさんが可愛いかった。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: マンガ(少女)
感想投稿日 : 2010年9月3日
読了日 : -
本棚登録日 : 2010年9月3日

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