耽美的といわれて、なるほど。
5作品通して、しとしとと降り続く雨のような空気感。
人をあやめるほどの欲も情念も、ひそやかに危うく、悲しげ。
花街、組、文壇といったにぎやかで陽気な世間から一歩離れた世界と、今とは違うこれらの時代。そこに溶け込むような情緒ある文体。そしてこのストーリー。
「戻り川心中」の舟の上での会話が胸を打つ。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
小説(日本)
- 感想投稿日 : 2019年5月11日
- 読了日 : 2019年5月11日
- 本棚登録日 : 2019年5月11日
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