マット・スカダー第十二作。
原題"A Long Line of Dead Man"。
たがいに生きていることを確認するためだけの、
三十一人からなる秘密のクラブ。
この導入からは何となくクリスティを連想させる。
謎解きやいつものセリフ回しも良いのだが、
興味深いのはここ数冊のテーマとなる"死"であろう。
我々は生まれた瞬間から死というゴールに向かって、
順番に列を作っているのだ。
前の世代の死を、
「我々の前の章が終わった」という一文で表しているのが渋い。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
小説
- 感想投稿日 : 2014年5月27日
- 読了日 : 2014年5月27日
- 本棚登録日 : 2014年5月25日
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