主人公のウーフが、ときどき哲学的な問題を思い浮かべながら、日常生活を送っていくお話。
大人の目線で読めば、それらの問題の元ネタはすぐ分かるわけですが、でもこの本には、子どもに「さあ一緒に考えてみよう」と呼びかけるような押しつけがましさや、あざとさはありません。
むしろ哲学的な問いを主題としながらも、物語はあくまでも淡々と進みます。解答らしきものが示されることもあるけれど、基本的には「物語」が優先しており、ときには問題そのものがほっぽり出される形で急にストーリーが完結してしまうこともある。そういう意味では不条理です。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
図書館で借りた本
- 感想投稿日 : 2013年4月12日
- 読了日 : 2013年4月12日
- 本棚登録日 : 2013年4月11日
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