J.M.クッツェーとポール・オースターの往復書簡。
どちらの小説のファンでもあるので、これを見つけたとき、つまり二人の間に友情が育まれていると知り、なんとなく嬉しくなった。サミュエル・ベケットに関する仕事をきっかけに始まった友情。お互いを自分なりのやりかたで思いやる気持ちがひしひしと伝わってきて、ちょっとうるっときた。
PAはこの世界にはまだ希望が実在していると信じてやまない少年のよう。対してJMCは革命も自由も信じない、ちょっと皮肉でミステリアスなリアリスト。一見正反対に見えるからこそ気があうのだろうかとか、いろいろ野次馬根性で考えてしまった。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
エトセトラ
- 感想投稿日 : 2021年4月3日
- 読了日 : 2021年4月3日
- 本棚登録日 : 2021年4月3日
みんなの感想をみる