夜明けの街で (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA (2010年7月23日発売)
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不倫で誰も幸せな人が出てこない話。

渡部は自業自得というか、典型的な一時の気の迷いに振り回された人という感じ。

可哀想なのは秋葉と有美子。

秋葉は父と伯母の不倫の犠牲とも言える。さらに利用しようとして近づいた渡部との関係にも傷付いた。誰が秋葉を救えるのだろう。

有美子は渡部の不倫に気付きながらもそれを隠し気取らせなかった。一体どんな気持ちだったのだろう。この点は本当に渡部に腹が立つ。

不倫なんてする奴は馬鹿だと思う。
と渡部が本書の冒頭で言った言葉を私も思う。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
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感想投稿日 : 2021年11月19日
読了日 : 2021年11月19日
本棚登録日 : 2021年11月19日

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