Mure Yoko Selection 猫と女たち (ポプラ文庫 む 1-1 Mure Yoko Selection)
- ポプラ社 (2015年1月2日発売)
本棚登録 : 99人
感想 : 12件
図書館で見かけたので、ちょっと借りてきた。前半が「猫」ネタのエッセイで、後半が「女」ネタの小説で、しまいまで読んでみると、初出一覧があった。どちらも、すでに方々の本に収録されたのを、がらがらぽんで集めてきたやつで、猫のさいごの一篇だけが書き下ろし。
しまいの小説「おかめ日記」は何や読んだことがあるなあと思っていたら『びんぼう草』(新潮文庫)に入っていたやつだった。
この「おかめ日記」のカメヨばばあがいい。
▼カメヨはあまり人間関係に波風を立てたくないために、口をつぐむじいさんばあさんのなかで、ひとりではっきり物をいって大波を立てるタイプなのであった。(p.203)
全体にエッセイも小説もおもしろかったけど、「猫」ネタのほうは集め具合のせいか、話がちょっとずつかぶってるようなのがあって、そこがいまいちだった。ポプラ文庫は田辺聖子や林真理子などコレクションとかセレクションというて、そっちのほうはアンソロジー路線でいくようだが、田辺聖子コレクションほど集め具合に華を感じなかった。ということもあって、買おうとまで思わず。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
図書館で借りた
- 感想投稿日 : 2010年1月26日
- 読了日 : 2010年1月26日
- 本棚登録日 : 2010年1月26日
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