邪魅の雫 (講談社ノベルス)

著者 :
  • 講談社 (2006年9月27日発売)
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 推理。妖怪シリーズの・・・何巻目だろう? 第八弾でよいのかな?
 とにかくいっぱい。(榎さんの探偵小説とか、番外とか、いれたりいれなかったり、分散してたり……。かぞえにくい)

 関口君は酷い目に会わずにすみました。
 よかったねー。
 でも、イタイ。いうのですか、言っちゃうのですか。関口君、いや、京極さん。
 関口君は言ってしまった。
 人は重いのだ。鞄とはすごく良いたとえ。
 許してくださいと泣きたくなりました。暴露しないで……と。

 今回のキャラはほとんどがほとんど、自分の内面とかぶってしまって。
 辛かった。恥ずかしかった。
 見透かされているかのようで。
 それにしても、赤木が哀れでたまりません。珍しく、良い人だったのに。美少女を保護して一つ屋根の下に暮らして、弱み掴んでいるはずなのに、手を出さないなんて。チンピラの癖に。殺されちゃうのが可哀想で。ほれた女に「もういらない」と思われてしまうのが可哀想で。

 今回も辛い話だが……気になったのは金持ちの令嬢を三人も暴行した男のこと。
 ……どうやって? 一人で出歩かなさそうなかなり地位のある家柄の娘さんばかりなのに。(だってみんな榎さんの見合い相手だし)
 そいつが金持ちだったりしたら別だけれど、胡散臭くてアル中で、お嬢の側に寄るのは無理だと思うんだが。それも一人でなく、三人も。
 ここが謎過ぎ……。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 推理
感想投稿日 : 2011年5月29日
読了日 : 2011年5月29日
本棚登録日 : 2011年5月29日

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