「いかに一世を蓋うほどの才智があろうとも、とらわれた人間は愚物でしかない」。本書で語られるこの一説が、戦前期日本の批判から現代まで通じる著者の警鐘であろう。本巻は、これが雄弁に語られる。山内容堂批判しかり、武市半平太批判またしかり、そして、本巻では描かれないが、禁門の変で死地に向かう浪士・長州藩士しかりである。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
小説
- 感想投稿日 : 2017年1月21日
- 読了日 : 2017年1月21日
- 本棚登録日 : 2017年1月21日
みんなの感想をみる