新装版 竜馬がゆく (4) (文春文庫)

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著者 : 司馬遼太郎
  • 文藝春秋 (1998年9月10日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (425ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167105709

新装版 竜馬がゆく (4) (文春文庫)の感想・レビュー・書評

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  • ☆は5つ
    さあて,米国テネシー州での坂本竜馬読書もやっと全8巻の半分まで来たぞ。

    しかし,読みでが有る物語だなあ。最近の小説と較べるとざっと倍の読書時間が必要だと思う。

    普段は流行のベストセラーや贔屓作家の本ばかり読んでいるけど,そのうちに吉川英治,山岡宗八,柴田錬三郎などの大御所歴史物作家たちの作品を片っ端から読んでみたいとも思っている。

    今回の『竜馬がゆく』は米国出張にあわせて,ちょっとその小手調べという感じだったけど,いやはやなんとも胆力のいる読書である。

    例えば竜馬の一冊で,有川浩の作品なら5冊くらいは読めそうな感じ。

    こら!その例え方自体おかしいだろ!って,そりゃそーでした。すまんこってす。すごすご[m:237]。

  • 苛烈を極める攘夷思想に対して幕府は弾圧の動きを取り、勤王攘夷思想の武市半平太も遂に切腹となる。勤王攘夷を掲げ暗殺を繰り返した武市と、当初は一緒にやろうと誓いながらも、開国論者勝海舟の門人になっている竜馬。お互いの思想が異なっていることはお互いが一番理解していたが、竜馬が「まあ、長い目で見ろや。わしを」と、武市に言い、いつかぶつかる可能性があることを分かっていながらもそれぞれのやり方で進むことを認めるように語り合うシーンが2人のやり取りの中で印象に残っている。この時に竜馬が武市に言った通り、奇策を嫌い、周りからはのらりくらりと見られながらも、着実に物事を進め、期が熟すのを待つ。それを徹底してきた竜馬は確固たる自分の道を見つけ、切腹となった武市の一方で、神戸海軍操練所の資金繰りや船の調達に奔走、ついに軍艦を手に入れたのである。竜馬のブレないやり方には感心するばかりである。

  • 本巻、いよいよ濃密な内容です。神戸の軍艦訓練所の創立から、新撰組との掛け合い、清河八郎の暗殺、長州藩の京都からの一時失脚、武市半平太の土佐藩山内容堂による断罪。容堂の徹底した佐幕主義や土佐藩の山内志士、長宗我部郷土の確執が産んだ悲劇とも言え、痛ましい。
    変転する時代のなか、合間に挿入されるさな子、おりょう、お田鶴様との掛け合いが一服の清涼感があり、そして楽しい。片袖のエピソードも客観的には大岡裁き的でナルホドと納得してしまう。
    そういえば竜馬は蝦夷、屯田兵の影の創始者なのか?
    竜馬はいよいよ観光丸を得て大いなる仕事に向かっていく。暴れ長州藩とどう格闘するのか、ますます先が気になる。

  • 司馬遼太郎の長編時代小説の4巻目

  • 勝海舟との出会い、武市の自害、そして、ついに戦艦を手に入れた竜馬のテンポの良いストーリー展開です。 

    江戸幕末時代の99%が農民と町民で1%の武士だけが教育を受けており、その1%の中でも半分以上はお上の顔の色だけを伺って過ごしていたというカースト制度に似た奴隷制度に匹敵する暮らしが日本で300年も続いていたという理解をさらに深めた4巻でした。 

    竜馬はどこの生まれでも将来は好きなことができる時代が来るという使命を持って行動する様はとてもしびれます。 

    今の時代も多くの企業では社内調整に追われて、上司の顔色を見ながら仕事をする人が多くいるといいます。 
    そんな暮らしは家族に悪い影響を与えてしまいます。

    先の見えない時代と言われていますが、今よりももっと過酷な時代を生きていた竜馬達の物語は先を見つけてゆく力になります。

  • ちょっと中弛み。背景の説明が多かった。

  • 神戸に海軍の訓練施設を持った勝と竜馬だったが、融資先と船がなく、その調達に奔走した結果、遂には船を手に入れ長崎へと向かう。
    一方で苛烈を極める攘夷思想に対して幕府は弾圧の動きを取り、勤王攘夷思想の武市半平太も遂に切腹となる。
    長州藩も外国、幕府、朝廷を敵に回し没落していく。
    幕末に向けて時代は動いていき、坂本竜馬が独自の感性でどの様に時代を切り拓いていくのかがとても楽しみです。

  • 武市半平太の捕えられる直前の潔さ、妻富子の気丈さは今では考えられないのではないか。

  • 「いかに一世を蓋うほどの才智があろうとも、とらわれた人間は愚物でしかない」。本書で語られるこの一説が、戦前期日本の批判から現代まで通じる著者の警鐘であろう。本巻は、これが雄弁に語られる。山内容堂批判しかり、武市半平太批判またしかり、そして、本巻では描かれないが、禁門の変で死地に向かう浪士・長州藩士しかりである。

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新装版 竜馬がゆく (4) (文春文庫)の作品紹介

志士たちで船隊を操り、大いに交易をやり、時いたらば倒幕のための海軍にする-竜馬の志士活動の発想は奇異であり、ホラ吹きといわれた。世の中はそんな竜馬の迂遠さを嘲うように騒然としている。反動の時代-長州の没落、薩摩の保守化、土佐の勤王政権も瓦解した。が、竜馬はついに一隻の軍艦を手に入れたのであった。

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