知ろうとすること。 (新潮文庫)

  • 新潮社 (2014年9月27日発売)
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どなたかのエッセイか何かに出てきてメモしていたもの。タイトルだけでは何かわからないけど、福島の原発事故にかかわる科学的視点からの事実認識の話。
糸井重里さんと物理学者の早野龍五さんによる対談形式で読みやすい。

一般人の感覚からすると、普通に生きていても自然から被曝していることは意識の外に行ってしまう。さらに、人体の中にもカリウム40という放射線を放出するものが存在していて、人間は必ず内部被曝しているということは知らなかった。
また、人間を構成する一番多い原子である水素は、138億年前に宇宙誕生と同時にできた水素原子がリサイクルされたものだということもとても驚いた。もう自分の思考の範疇を超えた話だけど、なんかすごくロマンがあるし、物理という学問も壮大で面白いと思った。

コロナ禍でも通用することだけど、データなど科学的根拠に基づき「正しく恐れる」ということに尽きるなー。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
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感想投稿日 : 2021年3月8日
読了日 : 2021年3月8日
本棚登録日 : 2021年3月7日

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