再読。すっかり内容を忘れていて、驚いた。こんなにうまい作品だったなんて。生類憐みの令、忠臣蔵、死人憑き、耳袋、そして超能力。それらの軸を巧みに複雑にからませあわせて、見事な謎解きに導いていく。そのうえ、古沢父子の確執と情愛を最後にからませるあたりが宮部さんの仕掛けと謎解きだけに終わらない味付け。最近歌舞伎にはまっているので、この時代をより身近に感じて物語に入り込めたのかもしれない。中村座の忠臣蔵のお芝居のシーンもクライマックスの舞台になってるし。いやいや読み直してよかった。これを忘れてたなんて勿体ない。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
宮部みゆき
- 感想投稿日 : 2014年2月23日
- 読了日 : 2014年2月23日
- 本棚登録日 : 2014年2月23日
みんなの感想をみる