ひきこもりの女の子が、日常の謎を親友と解き明かしながら少しずつ世界を広げていく連作短編集。
柴田よしきさんは、皆がわりと意識しないで通りすぎてしまうことを拾い集めるのがうまいな、と思う。犬との遊び方や、なぜか泣けてしまうときや、美味しそうな料理や。
物語自体は大きくない。なんせ主人公はひきこもりだし。だけど、なんだか読むとぐんと世界が広がる気がする。
たぶんこの作家さんは、こういう風に人をみることが出来るあったかい人なんだろうな。
これまで幾つか柴田よしきさんの作品は読んできていて、いつも小説に違和感を覚えるのに、気づくと引き込まれている。
不思議な作家さん。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2012年11月24日
- 読了日 : 2012年11月24日
- 本棚登録日 : 2012年11月24日
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