1973年のピンボール (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社 (2004年11月15日発売)
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本棚登録 : 797
感想 : 48
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青春三部作は「風の歌を聴け」「羊をめぐる冒険」「ダンスダンスダンス」だと思って、「1973年のピンボール」を飛ばして「羊をめぐる冒険」を読んでいた。
そのため、このあとの鼠の行方、僕を待ち受ける運命的を想像して胸がチクリとした。

21世紀生まれ、実家暮らし、男遊びもしない、酒に飲んだくれていない自分にとっては初期ニ作は全く共感ができず、ただ憧れの眼差しで客観的に僕と鼠の人生をみている。もうすぐ一人暮らしを始めるのだが、そしたら共感することも増えるだろうか。

過剰な表現と比喩の多さに飽き飽きしながらも、日常をこんなふうに書き留めるようにしたら世界をもっと面白がれる気がした。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2023年3月31日
読了日 : 2023年3月31日
本棚登録日 : 2023年3月30日

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