三四郎 (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社 (1948年10月27日発売)
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本棚登録 : 8336
感想 : 627
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読みやすくてするすると世界に入っていける。直接書かれていなくても登場人物の台詞やちょっとした行動で心持ちが伝わってくる。三四郎が察するシーンが何度かあってそれが好きだな。頭の中で急に繋がっていくところがよく分かる。
ふとした時に美禰子の視線が遠くにあるのが、美しい人なのだなと思わせる何かがある。ちょっと小悪魔すぎるけど。気にしていた野々宮との間でなくまったく別の人にとられてしまってあっけなかった。
恋の話もいいけど広田先生や原口氏の仰ることでハッとした部分がいくつかあった。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 小説
感想投稿日 : 2017年8月15日
読了日 : 2017年8月15日
本棚登録日 : 2017年8月5日

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