先日の陳舜臣作品再読からのインスピレーションで実に久々、司馬遼太郎作品。一平二太郎のなかではなぜか司馬作品を読んでないことに気づく。というわけで何年ぶりに手に取ったのは、司馬作品では人気上位だけど未読だった、長岡藩出世家老・河井継之助を一躍有名にしたこの作品。
司馬作品は日本男子の教養として読め、何てことを言う人もいるけど、そう上段に構える必要は無い。新聞に連載していた歴史小説だし、いろんな意味で「捨てる脚色」はされている。それでも、エンターテイメント性と史実をギリギリまで近づけた司馬作品はやっぱり面白い。他の未読作品も読んでみる。それにしても河井継之助という人物は、時代の先が読めすぎたにもかかわらず、捨てられぬものを捨てられぬ矛盾を内包した人だったんだろうなあと。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
小説(日本)
- 感想投稿日 : 2015年3月10日
- 読了日 : 2015年3月10日
- 本棚登録日 : 2015年3月8日
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