2040年全ビジネスモデル消滅 (文春新書 1108)

著者 :
  • 文藝春秋 (2016年12月20日発売)
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『2020年 マンション大崩壊』を出版した2015年に、オフィスやホテルなどあらゆる不動産を対象とするコンサルタント会社・「オラガ総研」を設立した牧野氏が、2040年の日本を予測する。アメリカ発祥ながら日本の文化に深く根付いたマクドナルドとディズニーランドという2つのビジネスモデルを比較して、時代の流れに対応できずに凋落してしまった前者と、常にブランド価値を上げながら成長を続ける後者に「量的充足」から「質的充足」へ移行しつつある世界の趨勢を見い出す。生産年齢人口(15~64歳)がピークを迎えた1995年以降の日本はもう20年以上も低成長が続いており、少子化と格差拡大によって近い将来の2040年頃には大きな試練を迎えると予測する。 タイトルの『全ビジネスモデル』には多少言い過ぎ感もあるが、東京オリンピック後の日本に迫りくる危機は待ったなしの所まで近づいているのかも。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 日本の経済を考える
感想投稿日 : 2020年12月12日
読了日 : -
本棚登録日 : 2018年9月17日

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