曙光の街 (文春文庫)

著者 :
  • 文藝春秋 (2005年9月2日発売)
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本棚登録 : 711
感想 : 72

<続>
本書は,先日最新刊『ロータスコンフィデンシャル』を読んだ ”倉島警部補シリーズ” ののっけの一冊です。僕はこうやって今野敏太郎先生の膨大な作品のシリーズモノを読み始める場合は,その時点での最新刊をまず読んで,それからこうやって初めの第一巻に戻って読み始める事にしています。万一最新刊が面白くなかったりすると,シリーズ全体読破がづっと後回しに成ったりするかも,ですが敏太郎先生の場合はまだそういう愚作は無いです。
しかし本作はどうやら倉島警部補を主役にしたシリーズ化を前提として書いた作品ではなさそうです。まあ,よほどの売れっ子作家でもない限り最初から何冊ものシリーズ化を前提にした作品を書く,と云う事はまず無いのでしょうけど。本書は単行本2001年が初出なのでまあそういうことでしょう。
巻末の ”解説” には「本書には主人公が3人居て・・・」という主旨の内容が書かれた居いる。そしてあろうことか公安警察官である倉島の事をハッキリと疑いなく ”刑事” と書いている。ここのところ何作かの今野敏太郎先生作品を読んで来た僕的知見から言うと公安系警察は絶対に刑事ではない! 解説者さん訂正した方がよろしかないかい?少し笑う。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2021年11月2日
読了日 : 2021年11月2日
本棚登録日 : 2021年10月24日

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