やっと読み切った。
良かった〜!
下巻に入り世界観に慣れてきたこともあってか
何とか読了できた。
時間をかけてのやっとだったので、達成感があった。
貧しい青年の主人公ラスコーリニコフは、間違った自分の正義を信じ、それが善行へ繋がると思いこんで
犯してしまった殺人。
その罪の意識に苛まれ、失神したり熱病に冒されたりしながらも平静を装い過ごしていく人間臭い人物。
下巻もラスコが主軸であるが、その周りに絡んでくる人々の生き様も描かれつつ、どういう終わりを迎えるかの後半とその後のエピローグの構成。
ラスコを追い詰めるポルフィーリ-との会話シーンは、古畑任三郎の田村正和として私的に勝手に脳内再生されて読んだ感じ(笑)
おかしな口癖があって、それが気になって仕方なかったりしたから…!
冷静で鋭く切り込むような話術も印象深い部分だった。
「罪と罰を読まない」の中でしをんさんが
読む前に凄く恐れていたほど重厚でなく、読んでみたら意外とエンタメ作品だとあった。
主人公含めた個性的過ぎる登場人物のおかしなところを挙げたらキリがないっていうのも読んでみて、感じた。確かに…(笑)
そしていちばん良かったのはエピローグ。
これまでの鬱々とした内容からは信じられないほどの清々しいラストが待っていたのだ。
ここを読むためにここまで読んできたと言っても過言でないと思えた。
勿論、深く考えさせられたところもあって難しい…
でも最後、感動できたし、面白かったな…。
「罪と罰を読まない」のおかげで、
読み切れたことが何より嬉しい(笑)
- 感想投稿日 : 2023年12月8日
- 読了日 : 2023年12月6日
- 本棚登録日 : 2023年12月6日
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