田舎の少年が大学進学のために上京した東京での物語り。重松清自身の物語らしい。
一貫した穏やかな世界観みたいなものがあって、そういう時代だったのだろうなあとは思ったけどいまいちピンとこなかった。
印象に残ったのはボブマーリーのラスタの話。個人的にアフリカ社会論という授業を受けたことがあったから。ジャマイカの労働者階級の間で広がるラスタ信仰は今はバビロンに囚われているがいずれザイオンに戻れるというものだったと思う。それを「僕たちのザイオンはどこか」と居場所や居るべき場所という意味で使っている。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
NOVEL
- 感想投稿日 : 2012年12月11日
- 読了日 : 2012年4月2日
- 本棚登録日 : 2012年12月11日
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