どろ(小学館文庫) (小学館文庫 や 2-1)

著者 :
  • 小学館 (2004年11月5日発売)
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本棚登録 : 149
感想 : 28
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書評で興味をそそられ積読。それが藤田香織だったことを解説を読んで思い出した。読み出した時の岩室が語る隣人に対する嫌悪感が他人事に思えず、読んだことに対する後悔のような気持ちを覚えた。次に配された手原の語りを読むと、双方ともに言い分と誤解があり、これが人間同士の付き合いの難しさを感じさせる。また、それぞれの家庭環境、職場の人間関係が二人の犯罪行為に少なからぬ影響を与えている。すいすい読めたが、読後感に爽快さはなかった。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 小説(邦国)
感想投稿日 : 2017年8月21日
読了日 : 2017年1月17日
本棚登録日 : 2017年8月21日

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