町田康にしか書けない傑作である。★5つでもよかったのだが、文庫本で850ページの長さはさすがにちょっとしんどかったので★マイナス1。
「人はなぜ人を殺すのか」がテーマのような書き方がされているけど、実際その答えはよく分からなかったというのが正直なところ。っていうかこの小説のテーマって「他人に自分が思っていることを伝えるのってむずかしいのね」的なことなのでは?
個人的にはあまり難しいことは考えず、熊太郎の悲劇と喜劇、そして地の文のボケ突っ込みに腹を抱えて笑わさせていただきました。牛を川に落としてしまった場面なんてもう最高。熊太郎はどうしようもないアホだけど、どこか憎めない奴なんだよなあ。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
町田康
- 感想投稿日 : 2015年10月25日
- 読了日 : 2015年10月24日
- 本棚登録日 : 2015年10月25日
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