日本を母国とする筆者がハーバード大学でアメリカの公衆衛生向上のためにおこなっている講義を日本向けに再構成した内容。図表やわかりやすい実例を豊富に盛りこんでいるため、読むのは楽。
環境の変化が人々の健康にどのようなマイナスやプラスの影響を及ぼしているのかさまざまな実験やプロジェクト、たくさんの実例を紹介することで、目の前の患者への医療行為や生活習慣改善のための保健指導もさることながら、より重要なのは地域やコミュニティの環境など社会の仕組みを健康に資するものに変えていくことだ(それには生産者側や都市インフラやメディアといった業種をこえた協力が必要)、という論旨をわかりやすく伝えている。
読書状況:読み終わった
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新書
- 感想投稿日 : 2013年10月8日
- 読了日 : 2013年10月8日
- 本棚登録日 : 2013年10月2日
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