強盗殺人事件の冤罪をテーマにしたミステリー小説。
状況証拠しかない中での自白の強要、証拠の捏造など、冤罪が出来上がる過程が丁寧に書かれている。
証拠の捏造はやり過ぎだけど、自白強要のために暴力を振るったりは昔は普通にあったのだと思う。
冤罪で難しいのは、現場の刑事や検察官、裁判官はむしろ犯罪者を憎み、仕事熱心であること。
だからこそ、それぞれの正義が行き過ぎてしまい、こういう悲劇が生まれる。
冤罪をなくすには、システムそのものを変えない限り無理なんだろうと思う。
最後にどんでん返しもあって、ミステリーとしても面白かった。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2022年6月27日
- 読了日 : 2022年6月21日
- 本棚登録日 : 2022年6月21日
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